■耐震は地震力に対して建物を頑丈に作って地震に耐えるという考え方であり、中小地震時には建物の機能を保持し、まれに起こる大地震時には建物の倒壊防止を目標にしている。つまり、大地震時には建物は倒壊しないがある程度壊れることを想定している。
■また建物は無損傷でも内部の設備や家具などは転倒、落下して大混乱になり、建物の機能を喪失してしまう。
■事実、阪神・淡路大震災でも倒壊を免れた建物の多くも使用不能となり建て替えを余儀なくされた。
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■免震は地盤と建物を積層ゴムアイソレーターで絶縁して、地震のエネルギーを建物に伝えないという考え方であり、建物に作用する地震力自体を小さくすることが可能。
■大地震時にも建物はゆっくりした周期で水平に揺れるだけで、建物は何ら損傷を受けることなく中にある家具も倒れたり食器が飛ぶこともなく、地震がおさまれば元通りの生活を送ることができる。
■建物に伝わる地震入力が大幅に小さくなるので建物をスリム化でき、建築設計の自由度が増す。
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